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何度も読んでほしい日本の名作絵本 VOL1

「だるまちゃんとてんぐちゃん」       加古里子 作・絵    福音館書店

「だるまちゃんとてんぐちゃん」は言わずと知れた加古里子さんの名作です。1967年に発表され、以来多くの子どもたちに愛されています。てんぐちゃんが持っているうちわやぼうしが羨ましいだるまちゃん。さてどうするのでしょうか・・。この絵本を読む時にぜひ感じていただきたいポイントをご紹介します。
ポイント①だるまどんのおもしろさだるまちゃんのお父さんのだるまどんはとても怖い顔をしていますが、とんでもなく子煩悩。でもどこかずれていてとんちんかん。「頑固で怖い」という昭和のお父さんのイメージとは全く違うキュートなお父さんです。子どもからしたらこんなお父さん素敵ですよね。親として見習いたい姿でもあります。
ポイント②ずらりと並べられた細々とした絵加古里子さんの絵本の特徴といえば、細々としたユーモア溢れる絵たち。この細々とした絵をじっくりと見るのが子どもたちは大好きです。ずらりと並べられたうちわやぼうしには、日本や外国の文化を感じられるものがたくさんありとても興味深いです。「○○ちゃんならどれがいい?」「これは何かな?」とお子さまとお話が弾みそうですね。また時おり登場する、だるまちゃんの家族の絵に感じられる昭和の暮らし。現代の子どもたちにぜひ見せてあげたいですね。
ポイント③だるまちゃんとてんぐちゃんのほのぼのとしたやりとり。友達が嬉しいと自分も嬉しい。だるまちゃんとてんぐちゃんのやり取りはほのぼのしていて心温まります。てんぐちゃんの優しさも素敵です。

また「だるまちゃんの絵本」シリーズでは、かみなりちゃん、だいこくちゃん、てんじんちゃんなど、日本の昔話でお馴染みの生き物がたくさん登場します。だるまさんやてんぐさんが出てくる昔話や民話を調べてお子さまと楽しむのも素敵ですよね。こんなポイントを参考にして、読み手も子どもも、よりこの絵本を楽しんでいただけるといいなと思います。そして改めて日本を知る機会になればと思います。




 



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